自分の“好き”を尊重できていますか?
他人の価値観を自分の“好き”と勘違いしていたり、そもそも自分の“好き”が何なのかわからなかったり……。
今の暮らしに物足りなさを感じているのなら、自分の“好き”を今いちど見直してみませんか。
自分がどうしたいのかがわかれば、理想の「シンプルライフ」も夢ではありません。
自分の“好き”は何?
SNSなど情報があふれている時代です。知らず知らずのうちに、他人の価値観を自分の価値観とすり替えてしまうこともあります。
他人の“好き”を基準にした暮らしは、「シンプルライフ」とは真逆のもの。片づけがうまくいかなかったり、買い物に失敗したり、シンプルな暮らしからは遠ざかってしまいます。
“好き”だと思い込んでいるもの
他人に影響されて、好きだと思い込んでいるもの。あるいは、誰かに感化されて、自分もそれが好きなのだと信じているもの。
それらは一時的な思いであって、自分の本当の“好き”ではありません。表面的に好きなだけですから、いずれ飽きて忘れてしまうものです。
自分の“好き”とは?
自分の“好き”とは、頭で考えたりせず、心がときめくかどうか。衝動的なものではなく、心の奥深くから満たされるもの。
自分が本当に“好き”なもの、ことは、あなたの感性そのものなのです。
自分に素直になろう
自分の“好き”は、自分だけのものです。人の目を気にしたり、よく見せようとしたりするものではありません。
自信をもってお気に入りだと言えるもの、大切にしたいもの、存在に感謝できるもの、幸せを感じられるもの、いとおしいもの……。自分に素直になれば、自分の本当の“好き”に気付けるはずです。
自分はどうしたい?どうありたい?
自分がどうしたいのかが漠然としていると、いつまでも物足りなさを感じてしまいます。片づけて、どうしたいのか。物を捨てて、どうなりたいのか。
その先をありありとイメージしてこそ、自分の理想の「シンプルライフ」に近づけるのです。
何のための「シンプルライフ」?
片付けや捨て活は、目的ではなく手段です。片付いた部屋で、どんな生活がしたいのか。いらないものを捨てて、どんな気分でいたいのか。
シンプルな暮らしを実践した先に、自分が何を求めているのか。それを明確にするのです。
理想の一日をイメージしてみよう
自分がどうしたいのかを考えるには、理想の一日をイメージしてみるとよいでしょう。朝はどんなふうに目覚めますか。すっきりと片付いた部屋で、どんな一日を過ごしますか。
イメージが具体的なほど、何が必要で、何がいらないのかが見えてきます。
どうしたいかを見つめる質問リスト
理想の一日をイメージするほかに、インタビュー形式で自分に質問をするのもおすすめです。ノートや手帳に書きとめておくと、いつでも見返して確認することができます。
質問をいくつかご用意しましたので、活用してみてくださいね。
・なぜ部屋を片付けたいと思った?
・部屋のどこを片付けたい?その理由は?
・そこが片付いたら何がしたい?
・いらないものを捨てたらどんな気分になると思う?
・何も制限がなければどんな暮らしをしたい?
・時間にゆとりができたら何がしたい?
・休日はどんなふうにすごしたい?
・そのためには何が必要で、何がいらないと思う?
自分の“好き”を大切にする
誰かに影響されたり、何かの真似をしたりするのではなく、自分の“好き”という感性を大切にする。そうすると、余計な邪念がなくなり、自分のまわりが“好き”で満たされます。
おのずと心も思考も持ち物も、シンプルに洗練されていくのです。
“好き”を大切にするといいこと
自分の“好き”を大切にすると、いいことがたくさんあります。心が満たされ、自信がもてます。無駄遣いが減って、お金が手元に残ります。そのぶん、大切なことに投資ができます。
もの選びに慎重になり、物が増えにくくなります。今あるものに感謝できるようになり、豊かな気持ちでいられます。このように、人生が“好き”で彩られていくのです。
“好き”を精製する捨て活
シンプルな暮らしのために、なんでもかんでも捨てないことです。一見ガラクタでも、自分にとっては宝物かもしれません。
世間の価値観に合わせて、無理に捨てなくてもいいのです。時間をかけて取捨選択を繰り返し、ときには失敗も経験する。そうして“好き”を精製していくのです。
“好き”なものは、使う・飾る・手に取る
精製された“好き”なものは、惜しみなく使うことです。物は使ってこそ価値があります。それが高価なものであっても、チープなものであっても、同じです。
日常的に使うほどに、愛着が増します。飾れるものは飾り、眺めて愛でます。使ったり飾ったりできないものは、時々手に取って、パワーを受け取ります。
そうして、少ないものでも心豊かな「シンプルライフ」が実現するのです。
少なくても豊かな「シンプルライフ」へ――
今の暮らしに満足できていない、物足りなさを感じている。そんなあなたが取るべき選択肢はただひとつ。
自分の“好き”を大切にする――。
たったそれだけでいいのです。そうすれば、多くの物は必要なくなります。少なくても豊かな「シンプルライフ」はすぐそこにあるのです。