「お気に入り」を使う。肩肘張らない、わたし流SDGsライフ
いまや世界の共通認識となった「SDGs(エスディージーズ)」。持続可能でよりよい世界を目指すために、貧困問題から気候変動まで、2030年までに目指すべき17のゴールが設定されています。
その「SDGs」といえばいま様々な企業の取り組みが盛んになってきていますが、もちろん個人レベルでできることも、節電やリサイクルなど、たくさん!
でも、私たちの日常で「突然本腰を入れて取り組むのは、自分も周りも少し窮屈そう」と思ったり。「ちゃんとやらなくちゃ」とタスクのように感じてしまったり…。真面目に考えるあまり一歩踏み出すことにためらいを感じることも。
せっかくあなたに芽生えたSDGsへの関心をが活かせないのは、もったいないことですよね。
「エコに役立つ」×「グッドデザイン」の、両方叶える商品を選りすぐり
それならば、もっと気軽なアプローチに。あなたにとっての「お気に入り」のエコグッズを見つけ、愛用することから、SDGsとの繋がりを感じてみてませんか。
そこで今回ご紹介したいのは、「環境によい素材」で、「おしゃれ×スマートに使える」アイテムたち。
アップサイクル・リサイクルによるアイテム、土に還る素材のアイテム、消耗品のイメージを覆す、繰り返し使えるアイテムなど―― デザイン性も重視してセレクトしました。
いつも通りのあなたのままで、お気に入りのグッズを使うだけ。それが結果的に「使い続ける」という習慣になり、さらには「未来の地球を喜ばせる」ことへとつながっていきます。
肩ひじ張らない、あなたらしい「SDGsライフ」を始めましょう!
私らしく使おう。おしゃれ×スマートに使えるSDGsグッズ【8選】
気軽に使いやすいことを重視して、SDGsとの繋がりを感じられるおすすめアイテムを8つセレクトしました。センスのいい、エシカルなプレゼント候補にもおすすめですよ。
KIND BAG(カインドバッグ) エコバッグ各種
「使用済みペットボトル6本」から、1つのバッグを作り上げる
レジ袋有料化以来、一気に定着した「マイバッグ」。レジ袋削減に繋がるのでエコバッグとも呼ばれていますよね。
そのマイバッグ、素材も100%再生素材を使用した、まさに正真正銘の「エコ」バッグを使ってみるのはいかがでしょう?
ご紹介したいのは、イギリス・ロンドン発のエコバッグブランド「KIND BAG(カインドバッグ)」。バッグ1枚あたりに、ペットボトル6本ほどの再生素材を使っています。耐荷重は20kg、洗濯機での丸洗いもOKで、機能性も◎!
SIWA|紙和(シワ) ハードナオロンのアイテム各種
「ペットボトルのリサイクル繊維」を用いた、特別な和紙素材・ハードナオロンを使用
和紙製品のブランド「SIWA|紙和」。日本の伝統文化でもある“和紙”の紙漉の手法に新素材を融合させ、様々な日用品を生み出しています。
今回注目したいのは、後者の「ハードナオロン」のアイテムたち。ハードナオロンは全てポリエステル繊維を原料としていますが、そのうちの6割は、使用済みペットボトルのポリエステルリサイクル繊維なんです。和紙漉きの製法で作られていますよ。
和紙ならではの温かくしなやかな質感を楽しめるうえ、丈夫なつくり。そして、水にぬれても破れない耐水性を持ち合わせた「SIWA|紙和」のアイテムを、この機会に手にしてみてはいかがでしょう。
ヨシタ手工業デザイン室 TRIP WARE(トリップウェア)シリーズ
使用済み陶磁器が、新たな生を受け生まれ変わる。「リサイクル陶土」でつくられた器
私たちが日常的に使ううつわといえば「陶磁器」が代表的ですよね。この陶磁器の原料「陶土」「陶石」は、地球が生み出した限りある資源です。この天然資源を大切に使うために生み出されたのが、「TRIP WARE(トリップウェア)」という美濃焼のエコ食器シリーズ。
「使われた後に廃棄処分となった食器を回収し、細かく粉砕。それらを新しい陶土に20%混ぜて新たな形のうつわを成形・焼き上げる」ことで蘇らせることができる『陶磁器のリサイクルシステム』を、美濃焼産地の有志企業が生み出しました。
⼟佐⿓ STYLE JAPAN(スタイルジャパン) ジャパニーズスパ
「端材のひのきチップ」を活用してつくられた、天然素材の⼊浴剤
高知県を代表する良質な檜として知られる「四万十ひのき」。高知県の「土佐龍」は、この檜を活用して、様々な木製品を生み出す工房です。
「土佐龍」では、製造時に出た端材や葉なども有効活用することをポリシーとして掲げており、その考えから生まれた一つが、この「四万十ひのき」のチップをふんだんに使った入浴剤です。
Evereon(エバーイオン) ビニール傘
『ビニール傘は、生地を張り替えながら長く使う』を、私のスタンダードに。
軽くて扱いやすく、便利な「ビニール傘」。安価で買える分壊れやすく、「消耗品」「使い捨て」として捉えがちですが、次々と壊れてゴミに出すたび、罪悪感を抱いた経験がある方も少なくないのではないでしょうか?
デザイン性の高さに加え、素材にも注目すべき工夫が。ドームを描く骨部分(親骨)にしなやかなグラスファイバーを使用しており、耐久性抜群。強風に煽られておちょこ状態になっても戻りやすくなっています。傘のシャフトのみアルミです。
さびにくいので、かわいいデザインを台無しにすることもなく、長く愛用できそうです。
Apiary-Made(アピアリーメイド) ミツロウラップ
洗って使う…をとことん繰り返した後は『土に還す』。自然の力を借りた「エコラップ」
1枚の布をミツロウやオイルなどでコーティングすることで、洗浄しながら繰り返し使えるラップにしたのが「ミツロウラップ」。
今回ご紹介するオーストラリアのブランド「Apiary-Made(アピアリーメイド)」では、このミツロウラップにオーガニックコットンを使用。さらにはオーガニックのミツロウとオーガニックホホバオイル、天然樹脂でコーティング。
使い古した後は土に還すことができる「100%天然素材」が大きな魅力のエコラップです。
手の体温で温めるとミツロウが柔らかくなり、お皿を覆ったり、食品をそのまま包んだり・・・と変幻自在!
重なり合ったラップ同士は、ミツロウの自然の粘着力で密着するので、食品の瑞々しさを優しくしっかり閉じ込めてくれます。
布ならではの張りと温めながら成型できる特徴を生かして、袋状成型したり、少し縁を立ち上げてお皿のようにして使ったり・・・と、アイデア次第で使い道は広がります。
Ecoffee Cup(エコーヒーカップ)
土の中で分解可能なバンブーファイバーを使用した「コーヒーカップ」
土に還る素材でつくられた、おしゃれなコーヒーカップを使ってみてはいかがでしょう。
ご紹介するのは、置くだけでも存在感のある、ファッショナブルな「Ecoffee Cup(エコーヒーカップ)」。
本体のカップに、環境に配慮した原料を使用。バンブーファイバー(竹の繊維)、トウモロコシ繊維、コーンスターチ、そしてアミノ酸由来の樹脂などが使用されており、土の中で分解可能なんですよ。
フタ・ホルダーはシリコン製。熱い飲み物を入れても熱くならないのが嬉しいですね。
MOTTERU(モッテル) カラビナハンドルサーモボトル
「ジャストフットサイズ×カラビナ付き」で、圧倒的に持ち歩きやすいマイボトル
ペットボトルをはじめとしたゴミ消費量を減らすのにもメリットの大きい、繰り返し使える「マイボトル」。
『頭ではわかっているけれどなかなか習慣づかない』というあなたにオススメなのが、「MOTTERU」のサーモボトルです。
無駄のないスリムなサイズ感は荷物の隙間に入れやすいのに加え、カラビナ付きなので、バッグの外側にぶら下げることが可能。
バッグが小さいとき、持ち物が多くてボトルを入れにくいときにも、ぐんと持ち歩きやすくなるはず。
カラーはブラック、ホワイト、シルバーから選択可能。ライフスタイルにマッチしたものを選びやすいミニマルボトルなら、毎日持ち歩くことを習慣化できそうですね。
暮らしも、地球への思いやりも、ずっと続くものだから。
自分らしい暮らしも、地球への思いやりある行動も、日々の積み重ね。細くとも長く、無理のない形で続けていきたいものです。
「エコアクション」と言えば、どこかストイックなイメージも付きまといましたが、それも一昔前のお話。地球や未来へのやさしさと共に、機能性とファッション性も加わり、「今の自分への心地よさ」と両立できるグッズがたくさんあります。